導入事例

僕らの力はエンジニアの力。『マンガZERO』におけるチャレンジの源とは?

株式会社Nagisa マーケティングチーム プランナー
飯田 貴正様
2016年に入社。会社のビジョンでもある「文化や社会エコシステムを創り、世界をよりよく、おもしろくする」をモットーにマネタイズをはじめ幅広くマーケティング業務をご担当。某有名シューティングゲームをこよなく愛し、累計プレイ時間は1,500時間超。
株式会社ファンコミュニケーションズ nend営業担当
髙田 和
グルメサイト専売代理店での営業経験を活かし、メディア様に最善のご提案をすべく日々奮闘。マンガ、ゲーム、ツールなど様々なジャンルを担当している。
東京の下町生まれ、下町育ち。生粋の江戸っ子で強い祭り愛の持ち主。

Nagisaさんには、nendが広告フォーマットをリリースする度にご導入いただいています。
新しい試みに対してとてもフットワークの軽い印象なのですが、今回はそんなNagisaさんが運営する『マンガZERO』のマネタイズの裏側やエンジニアさんとのやりとりについてお伺いできればと思います!

長く残るマンガを真剣に作りたい

髙田:はじめに『マンガZERO』について教えて下さい。

飯田様(以下、飯田):『マンガZERO』は多数のマンガ作品を扱っており、作品数だけで言うと1,700~1,800ほどあります。

髙田:すごいですね!それだけで他のマンガアプリとの差別化になりそうですね。

飯田:そうですね。ただ、多くのユーザーさんが読みたいと感じるマンガは限られた作品なので、作品数は差別化のようで差別化ではないような気がします。

髙田:なるほど。重要なのはマンガの質ということですね。Nagisaさんの強みとして『ジヘン』(※1)というオリジナルレーベルもありますよね?これはいちから始められたのですか?

※1 ジヘン
株式会社Nagisaが運営するスマホアプリ発の本格青年漫画レーベル。20代~40代の大人の男女が楽しめるよう、読み応えのある作品作りにこだわっている。

飯田:はい。始めてからもうすぐ2年になります。最初のころは編集部の人数は少なかったのですが、資産となるようなマンガを作りたいという想いのもと頑張ってやってきました。おかげで、今ではそういったコンセプトに共感して多くの作家さんが力を貸してくださるようになりましたし、出版社様や各書店様からも一定の信頼を得ることができたと思います。

髙田:自社のマンガレーベルが着々と育ってきて、これからの進化も楽しみですね!

 

飯田:はい。マンガアプリは差別化が非常に難しい分野ではありますけど、この『ジヘン』でひとつの色を出していきたいです。あとは、僕らの力はエンジニアの力だと思っているので、そのエンジニア力が強いというのも弊社の強みだと思っています。

コツコツ築いたエンジニアさんとの信頼関係

髙田:エンジニアさんと円滑にお仕事をしていく秘訣はなにかありますか?

飯田:例えば僕がエンジニアだとして、専門職ならではのこだわりや技術レベルの向上も叶えられないような、本来のタスクではない「邪魔者タスク」をお願いされたとしたら嫌だろうなって思うんです。

なので、エンジニアにもそのタスクに対する納得感を持ってもらえるように、その施策の期待値を試算して、どんな効果が見込めるのかをプレゼンします。
「現状○○impのこの広告枠に、この広告を実装したい。単価は他社で〇〇円の実績があるらしいから、○○円くらいの期待値はある。そうするとデイリーで○○円ほどの売上が見込めるので是非やってみたい」という風に。
すると彼らも僕が数字を追っていて、それが会社の売上に直結しているということを理解してくれているので、納得して実装してくれるんです。

髙田:エンジニアさんにもプレゼンするんですね!すごい!

飯田:はい。ただ「これやってください」「あれやってください」っていうのは筋が通ってないかなって思うんです。できるだけ筋は通すようにって心がけて、最初は丁寧に丁寧に詳細を伝えるようにしていました。
今ではそこまでしなくても、エンジニアの方から「どうせ売上上がるんでしょ?」なんて言われます(笑)
少しずつ信頼してもらえるようになった感じですかね。

 

あとは、お互いの状況を把握しあって歩み寄ることが大事だと思います。僕が何か依頼をしに行くと、エンジニアは話を聞いてただ断るのではなくタスク状況を細かく教えてくれます。日々そういうやりとりを繰り返すことで、僕もエンジニア側の言い分を理解できるようになっていきました。
お互いプロ意識を持ってぶつかれば話は通じるはずで、それが足りないとエンジニアの言葉が、やりたくない言い訳に聞こえちゃったりしてしまうんだと思うんです。

髙田:そんな風にしてエンジニアさんとの信頼関係ができあがったのですね。お互いにやらなきゃいけないことや譲れないことがある中で、どう向き合うかは重要ですよね。

飯田:はい。さらに、そのときに実装するネットワークの質が高いというのは大きなポイントです。無理を言って実装してもらったのに、バグばっかりなんてことになったら全部台無しになるので。

髙田:では、飯田さんの中でネットワークの選定基準は質ということですか?

飯田:はい、一番大きいのはSDKの質ですね。あとはどのくらいポテンシャルがあるか。SDKはエンジニアに相談したりして、ポテンシャルは媒体さんに在庫量など色々聞いたりしながら検討します。

髙田:nendはその点、問題はなかったですか?

 

飯田:うちのエースエンジニアからすれば、ドキュメント、SDKのレスポンスやログ、そもそもの質というところで使いやすさが抜群らしいです。品質保持の安心度が高く、クラッシュのリスクが少ないと聞きます。僕としても安心して見ていられるというのはすごくありがたいです。僕らは広告主体の収益モデルなので、質が高いnendさんのようなネットワークは希少だよねっていつも話しています。

髙田:エンジニアさんからもお褒めの言葉をいただけるのは嬉しいです!実はnendのSDKは実際にアプリ開発をしていたエンジニアが携わって、開発者目線で内製しているんです。

飯田:そういうところが質の担保につながっているんですね。

リスクを恐れてチャレンジしないのはもったいない

髙田:ここからはマネタイズについて詳しくお聞きしていきます。nendはかなり長くお使いいただいてますよね。

飯田:nendさんとはトータルで4~5年位のお付き合いですかね。最初はSSPさんを経由してたので、直接のお取引になってからは2年くらいですかね。

髙田:SSP事業社さんを通して利用して下さるメディアさんも多い中で、Nagisaさんが直接のお取引に切り替えたきっかけを教えて下さい。

飯田: nendさんをはじめ、昔からやっている大きい会社さんであれば広告在庫が豊富だし、その時々で旬な広告案件も確実に入ってきますよね。なので、自分たちでアドサーバーを整えることができれば直接のお取引もありなのかなと思って。SSPさんもいちネットワークとしてとらえている感じですね。

髙田:アドサーバーの導入は途中からですよね?飯田さんが提案されたんですか?

飯田:僕が「こういうことに困っていて、これを試したいけどこんなリスクがあって…」と悩んでいると、エンジニアが「こういうことできるよ」と助けてくれた感じですかね。
そこから、「こんなこともできますか?」って追加で質問したら「できるできるー面白そうだからやってみるよ」って。そうして試作してもらったものに、さらにこうしたいああしたいっていうのを相談して出来上がったんです。

髙田:へえ!エンジニアさんとのコミュニケーションから生まれたんですね。

飯田:そうですね。そういったこともあるので、エンジニアとのコミュニケーションは普段から大切にしています。

髙田:収益については広告収益が主体とのことですが、課金との比率はどのくらいですか?

飯田:ざっくりで言うと、広告収益:課金で6:4か7:3くらいだと思います。広告収益のうち、impだけで言うと静止画の方が大きいんですけど、単価が違うので売上額で言うと静止画と動画で半々くらいの割合になってます。

髙田:そうなんですね!動画広告を最初に導入する際に不安はありませんでしたか?

飯田:マンガアプリはそもそもデータ量が多いので、動画広告なんて実装して大丈夫かなって不安はありましたね。競合さんが同じ作品を扱っていることもあるので、アプリの質を保てないと勝ってはいけないですし。
ただ広告収益が上がると、全体売上の上がり幅も大きいので、チャレンジしてみようぜという感じでやってみたんです。エンジニアも「やれないことはないし、担保は僕らがするから」って協力してくれました。怖い部分もあったんですけど技術的解決の期待値も高かったし、なんか動画良さそうだなと思ったので(笑)

髙田:エンジニアさんへの信頼が本当に絶大ですね!たくさんのチャレンジの中で、失敗した経験もあるんですか?

飯田:失敗の定義次第かなと思います。僕らはアプリが落ちることなどを心配しますが、そこへの対策はある程度できているかなと思っています。ひたすら1日中携帯に張り付いてデバックしてたり(笑)なので、僕らの定義で言う失敗はそんなにないですね。

髙田:リスクにしっかり備えているんですね。他にどのような対策をしているんですか?

飯田:「動画広告を導入したら通信量が重くなる…」とか「クレームくるかもしれないからやめておこう…」とか失敗への不安は色々あると思うんです。
僕らの会社では、それをエンジニア力でカバーする。新しいものを導入するときは、オンオフできるようにして何かあったらすぐに実装前の状態に戻せるようにしておいてもらったり、100万impあるなら5万impをまずテストでやってみたりとか。そういう工夫で十分リスクヘッジできると思うんですよね。結局やってみないとわからないし、リスクを取り除くためにどうすれば良いかっていう話をするべき。それを怠る方が機会損失につながっていると思います。

nendの動画広告で安定した収益を確保

髙田:広告と課金の収益割合は6:4くらいとのことですが、広告を入れることで課金収入が下がるなどの影響はありましたか?

飯田:ほぼないと言えます。ただ、1回だけ下がってしまったことがありますね。動画リワード広告のインセンティブとして、今はコインを付与しているんですけど、以前は1話読める仕様にしていました。

■以前の仕様
朝4話 + インセンティブ1話 + 夜4話 + インセンティブ1話 = 10話
■現在の仕様
朝4話 + インセンティブコイン + 夜4話 + インセンティブコイン = 8話+コイン

狙いとしては、プラス1話読んだことで課金にもつながったらいいなと思っていたのですが、結果は大きく課金率が下がりました。おそらく10話読めることでユーザーさんは満足してしまい、プラスで課金しなくなったのかなと。2巻近く読めますからね。時間的にも1話10分くらいと考えると、1時間半くらいになります。

髙田:確かにユーザーさんとしてはかなり満足しそうですね。インセンティブの加減はよく考える必要がありますね。

飯田:そうなんです。当初の設定は赤字でした(笑)
今は3コインにしていますが、それでトントンくらいです。他社さんと比べると少ない場合もあると思いますが、健全に運営するためには仕方ないかなと思っています。適切なインセンティブを設定すれば、課金に影響なく売上数値を推測しやすいので今後も注力していきます。

髙田:今年6月からは新たに動画ネイティブ広告も実装いただきましたよね。

飯田:今まで動画ネイティブ広告は1社しか使っていなかったので、そこに入り込んでくれるのは大きかったですね。競合性というか、僕らとしては選択肢が増えることで単価を上げられますし。僕たちは動画素材だけを表示させているのですが、掲載方法に幅があるので他のアプリではまた違った入れ方ができるし、すごく良いんじゃないかなと思います。

髙田:カスタマイズできるのはネイティブ広告の大きなメリットですよね。nendの動画広告についてはご満足いただいていますか?

飯田:在庫も豊富で、配信比率を大きくしても単価が乱高下することもなく、安定して推移してくれるので安心して見ていられます。実は、安定さは僕らにとってとても重要なんです。というのも、土日も平日も関係なく使ってくれるユーザーさんが多くいるようなアプリの性質上、毎日の収益が安定している方がグロスの売上も伸びやすいんですよね。

髙田:安定した収益は私たちも大事にしていて、そのために日々ご提案できればと思っています!

 

飯田:nendさんは新しいフォーマットがリリースされる度にお声をかけてくれて、チャレンジをさせてもらっているという意味ではすごくありがたいです。程よい距離感を保ちつつ、数字はしっかり見てくれているというのも伝わってきます。僕らも散々お世話になっているので協力できるところは協力したいし、ギブアンドテイクでいきたいと思っています。

髙田:嬉しいお言葉ありがとうございます!『マンガZERO』の今後の展望についてはどうお考えですか。

飯田:『マンガZERO』はここ2年くらい週1~2でアップデートして、グロースハックを頑張ってきたと自負しています。今後は良い作品をユーザーさんに届けるという所により一層力を入れていきます。自社マンガレーベルの『ジヘン』をもっと育ててライツビジネス(※2)なんかもやってみたいですね。後々会社に大きなシナジーをもたらしてくれるんじゃないかなと期待しています。広告もコツコツ改善しながら、nendさんと頑張らせていただいて会社として大きくジャンプアップしたいですね。

※2 ライツビジネス
所有するコンテンツの権利を、商品展開に活用していく事業のこと。

髙田:そのためにnendも変わらずお手伝いしていければと思います!
エンジニアさんとの信頼関係を築くコツや、チャレンジングな姿勢を保つ工夫などとても勉強になりました。本日はありがとうございました。

nend編集者が『マンガZERO』で遊んでみた!

豊富なカテゴリ度
★★★★★
オリジナルマンガ度
★★★☆☆
使いやすい度
★★★★☆

とにかく作品数が多いので、お気に入りのマンガが見つかること間違いなしです。アクションからミステリー、恋愛まで様々なカテゴリのマンガがたくさんあるので、その日の気分に合ったマンガを探すのもとても楽しいです!他では読めないオリジナルの作品も楽しむことができ、読み応えもたっぷり。レイアウトもわかりやすく、読み途中の作品や気になる作品がすぐに見つかり、アプリの使いやすさも抜群です!

マンガZERO

マンガ

今回取材したお客さま

株式会社Nagisa

スマートフォン領域でマンガを中心に幅広く事業を展開。100個以上のサービスをリリースし、これまでに累計3000万ユーザーを獲得している。

まずは検討してみませんか。

登録は無料で、すべてWeb上で完結します。
皆さんのアプリ/サイトでの適切な掲載箇所・方法をいつでもご提案させていただきます。
ご興味ある方はお気軽にお問い合わせください。