イベント

3月 アドフラウド勉強会

開催日 2019年3月20日(水)18:00 〜 21:00
場所 サポーターズ イベントスペース
イベント内容 ①「アドフラウド ホワイトペーパー」制作の裏話

②「INDUSTRY PULSE」からみる2019年アドベリフィケーション

③パネルディスカッション1
「最も効果が高い広告は?各プレイヤーの視点からデータを検証することの重要性」

④パネルディスカッション2
「海外広告プラットフォーム事業社のアドフラウド対策」

はじめに

アドフラウドに関する最新情報をお届け!

先日、株式会社Phybbit様主催の「3月アドフラウド勉強会」にて、弊社取締役 二宮 幸司が登壇しました。この勉強会は、国内/海外、広告主/ネットワーク各社の立場からアドフラウドの近況や各プレイヤーごとにできることを議論し、アドフラウドを撲滅することを目的として開催されています。

まずはじめに「『アドフラウド ホワイトペーパー』制作の裏話」というテーマのもと、株式会社Phybbit プロダクトマネージャー 宮本 雄大様より「アドフラウド ホワイトペーパー」から読み解ける最新のアドフラウドの実態や制作の裏話についてお話いただきました。
次に「『INDUSTRY PULSE』からみる2019年アドベリフィケーション」というテーマのもと、Integral Ad Science アカウント エグゼクティブ 山口 武様より海外のデジタルマーケティング関係者が何に対して問題意識を持っているのか、 どのようなトピックに注目しているのかご紹介いただきました。

その後は2部にわたりパネルディスカッションが行われました。前半のパネルディスカッション1では、「最も効果が高い広告は? 各プレイヤーの視点からデータを検証することの重要性」と題し、実際に過去のデータを用いてなぜアドフラウドだと気づけなかったのか、アドフラウドが起こる構造について議論が行われました。

そして後半のパネルディスカッション2では「海外広告プラットフォーム事業社のアドフラウド対策」と題し、海外のアドフラウドに対する意識や、海外と国内での意識のギャップについて紹介されました。

このレポートでは弊社二宮が登壇したパネルディスカッション1「最も効果が高い広告は? 各プレイヤーの視点からデータを検証することの重要性」の内容をたっぷりご紹介させていただきます!

アドフラウドを撲滅するために

広告主自らのデータをもとに議論!

パネルディスカッション1では、以下の方々が登壇されました。

  • モデレーター:山田 翔 (株式会社アドウェイズ・CEO/Bulbit株式会社/取締役)
  • パネラー:丸山 恭平 (株式会社ドリコム/部長)
  • パネラー:李 衡達(株式会社Yostar/CEO)
  • パネラー:二宮 幸司(株式会社ファンコミュニケーションズ/取締役) ※敬称略

アドフラウドとは、広告主が広告を出稿する際に広告費を支払っているにも関わらず、実際には広告主にとって望ましい効果に全くつながらない、詐欺的な広告に予算が使われていることを指します。

そのように思いもよらない広告に予算が使われていたことはあるか、実際に広告主であるドリコム 丸山様とYostar 李様に過去データを用いて事例をご紹介いただきました。

ROASだけを確認していると危険な理由とは

株式会社アドウェイズ/Bulbit株式会社 山田様(以下、山田):過去のデータを振り返ってみて、必要のないコストを払っていたことってありましたか。

株式会社ドリコム 丸山様(以下、丸山):SpiderAFを昨年末から導入しましたが、その際に40%近いアドフラウドが出ていたことが判明しました。なんとなくアドフラウドが発生していることは認知していましたが、ここまでとは思いませんでした。

株式会社Yostar 李様(以下、李):弊社の場合は自然流入を奪い取るいわゆるクリックフローディングが多く発生していたようで、3月からアドフラウド対策をし始めたところ急激にROASが悪化しました。

山田:何故リアルタイムで気づけなかったのでしょうか。

丸山:広告費を回収できていると思いこんでいる点が一番大きかったと思います。CPIだけではなくROASも見ていましたが、ROASが良いので事前の対策でアドフラウドを弾けていると思い込んでいました。事前、事後の両軸で見るということが出来ていなかったことがあります。

李:長期的に見るとROASベースでは回収できていました。 基本は月の予算配分の中でプロモーションを行っているので、どうしても後手になってしまう。

株式会社ファンコミュニケーションズ 二宮(以下、二宮):昨年は不適切なサイトへの配信を弾くことを我々アドネットワーク側はしっかりやっていたわけですが、、、「ROASだけで見ていると実は違った」というご相談を広告主から直接受けることが最近増えています。

アドフラウドかどうか見極めるコツ

山田:過去を振り返って、こういうパターンのとき良くなかったといった分かりやすいシグナルがあればお聞きしたいのですがいかがでしょう。

丸山:基本的にROASが異常に良い/悪い時や、クリックの数が異常に多いとアドフラウドを疑った方がよいと思います。

山田:コンバージョンレートが異常に良いなど他のデータと比べて傾向が異なるデータを見つけることが判断材料になるかと思います。

二宮:クローズされたサービスですが、CPI海外アドネットワークとのエクスチェンジが高くなると急激にクリック数が増える現象がありました。本当にちゃんとしたクリックなのかという調査の結果、クリックを送りまくるメディアだったということがありました。 CPI×件数のみのレポートだと、異常値が見えづらいことがあるので、媒体や代理店から詳細のレポートを出せる分だけ出してもらうということを実施したほうがいいのではないかと思います。

李:ネット広告としてはある一定の期間配信すると思いますので、変な波があればおそらくアドフラウドが発生している可能性が高いのではないかなと思います。

山田:個人的な意見ですが、突然新しいメニューが出てきて圧倒的に効果が良いというのは裏があるのではと思っています。現場の人が調子が良いと言ったときに鵜呑みにせず、疑うことも大切な気はします。

アドフラウド撲滅のための最善の策とは

山田:広告主→広告業者にお願いしたいことはありますか。

丸山:我々のコンテンツは、新規ユーザーの獲得が重要なので、より多くのメディアが生まれるように、アドネットワーク事業者にはメディアに収益があがるものをつくっていただきたいです。 「アドフラウドをやるより、良いメディアをつくったほうが収益性がある」というような状況になると良いと思います。また、ドリコムでは各アドネットワーク事業者には控除条件を超えるものは支払わないという運用をしています。 業界全体でアドフラウドを発生させているメディアに対しては、広告費を支払わないようにしていければと思います。

山田:nendさんは良質なメディアが儲かる仕組みを考えられたりしていますか。

二宮:儲かるという視点でいうと新しいフォーマットをということはよく言われます。ただ、これだけでは解決には繋がらないので、悪質なメディアに支払っているのであれば、その分を良質なメディアに支払うべきだと思います。日本のネットワークはSpiderAFを導入しているところが多いので、各社悪質なメディアを駆逐していく対策を進めていくことはできると思いますし、直近ではとても重要だと思います。

山田:広告配信に関わるステークホルダー全員が同じ認識をもってアドフラウドに取り組んでいかなければいけないということを毎回お話しているのですが、今回の結論としては…

丸山:まずは広告主がしっかりと自分のデータを見てどういう状況か把握することが重要です。広告主がお金を払わなければアドフラウドはなくなるので、アドフラウドに対してお金の流れを断ち切ることが必要かと思います。

山田:そうですね、また3rd partyのツールを使いデータを見ることも重要だと思います。

 

以上、広告主とネットワーク事業者によるディスカッションの内容をご紹介させていただきました。
アドフラウドに気付きにくい中でも何とか異変を察知し、業界全体でアドフラウドを撲滅するための方法に関してそれぞれの立場からお話いただきました。
良質なメディアに対して広告費が支払われる、真っ当な流れを作ろうという想いを感じられるディスカッションでした。

 

※セミナーの内容は、Phybbit様のブログより抜粋させていただいています。
内容の詳細は、こちらよりご覧ください。https://spideraf.com/blog/panel-discussion-0320-1/

おわりに

今回のイベントは、事前の参加登録でキャンセル待ちもでるほど大盛況で、弊社二宮が登壇したパネルディスカッション1でもQ&Aの時間で多くの質問が出ました。業界全体でアドフラウドに対する関心が高まっていることを感じられたイベントでした。

来場者からの質問に対して二宮がお話した内容でもあるのですが、細かい不正の状況は広告主側には伝わらず、アドフラウドの詳細が不明なケースは数多くあります。まずは今何が起きているのか把握するために、ネットワーク事業者や代理店から詳細なレポートを出していただくのも一つの手かと思います。

またnendはPhybbit様が提供する「SHARED BLACKLIST」(※1)に参画し、アドフラウドの未然の防止、広告業界の健全化の促進を目指しています。
広告主様、メディア様に安心してnendをご利用いただくだめに、より一層アドフラウドを厳しく取り締まり、業界全体に貢献できるように努めてまいります。

 

※1
Phybbit様が提供するapp・web向けアドフラウド対策サービス「SpiderAF」を利用する広告配信事業者間で、アドフラウドの情報を共有できるブラックリストを指す。

 

※「SHARED BLACKLIST」(※1)への参画については、こちらよりご覧ください。https://board.nend.net/news/n333/

 

今後もnendが参加するイベントレポートをどんどん発信していきますので、お楽しみに!

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