イベント

2019/10/17

東京ゲームショウに取締役 二宮が登壇しました!AppsFlyerブースセッション ~V STARSが語る、日本市場の攻め方と落とし穴~

開催日 2019年9月12日(木) 14:00~14:30
場所 幕張メッセ
〒261-8550 千葉市美浜区中瀬2-1
イベント内容 ・東京ゲームショウ2019
ゲーム産業の最新情報を発信する世界有数のゲームショウ
・AppsFlyerブースセッション
製品デモ、ゲストスピーカー、顧客事例の紹介など、不正から身を守る方法に関するセッション

東京ゲームショウに登壇しました!

V STARSが語る、日本市場の攻め方と落とし穴

2019年9月に行われた東京ゲームショウ(TGS)、皆さんも参加されましたでしょうか?
nendからは弊社取締役 二宮 幸司がAppsFlyer様のブースで行われたパネルディスカッションに登壇いたしました。

「V STARS(ファイブスターズ)が語る、日本市場の攻め方と落とし穴」と題し、海外企業の日本でのプロモーションについて、ゲーム会社、代理店、媒体、計測ツールとそれぞれの立場からディスカッションしました。

登壇者のV STARSメンバーはこちらです!

  • 大坪 直哉様 / AppsFlyer Japan
  • 豊野 桂太様 / Honda Shoji & Toyolog
  • 松尾 雄司様 / 株式会社ミクシィ
  • 荻田 脩平様 / Septeni America
  • 二宮 幸司 / FAN Communications

このレポートでは、当日の様子をご紹介します!

中国のゲーム会社の現状

AppsFlyer Japan 大坪様(以下、大坪):中国のパブリッシャーの海外での消費支出は年々増加していて、もともと30億ドルくらいだったのが直近では倍になっているんですね。どんどん中国のゲーム会社が海外へ進出しています。また、日本におけるゲーム会社の国別シェアを見ると、日本のゲーム会社は減ってきており、中国が一番伸びています。これが現状ですね。
中国の方にお話を聞いてみると「お金を稼ぎたい!お金はあるんだけどもっと稼ぎたい」と。でも、自分たちがどうすれば成功するのかはわからないので、それを教えてくれる先生のような人と出会いたい、さらにそれだけじゃなくて声優さんやデザイナーさんなどの良いパートナーと出会いたいというニーズがあるようです。問題はそれが散らばってしまっていることなので、ワンストップで出会いたいという話でした。
皆さん、どうでしょう?日本市場の攻め方として何かありますか?

Honda Shoji & Toyolog 豊野様(以下、豊野):本田商事も中国のゲーム会社とお仕事をさせていただいていますが、日本企業にはない考え方でマーケティングをされていて成功例も失敗例もありますね。
中国では高課金ユーザーをとても大切にして、課金トップのユーザーにVIPな待遇やおもてなしをしたりして、ホスピタリティのあるマーケティングをするんです。そのため日本でもトッププレイヤーを集めて同じような施策を行ったところ、実際に売上も大きく上がったんです。日本企業だとあまりやらないことだったので、最初は上手くいくのかなと思ってたんですけど、日本人の感覚ではあまり考えないやり方でも意外と成功するパターンもあるんだなと思ったケースでした。ただユーザーさんにお金使ってもらえれば何でも良いよねというスタイルは結構あったりするので、正直コンテンツの寿命は早い気がします。

大坪:短期的な視点で、ワンショットでとにかく売上上げるぞという感じが強いんですね。

日本市場の効果的な攻め方とは?

大坪:それに比べて日本ではどうでしょうか?

株式会社ミクシィ 松尾様(以下、松尾):弊社はワンショットっていうよりも中期的、長期的なところを見ていたりするので、奇をてらっているというよりは、しっかりとストーリーを作っていくというところを当然大事にしていますね。

大坪:ユーザーさんとのエンゲージメントを重視して、長く続けていけるようにするということですね。荻田さんはセプテーニで海外を見られていますが、どうですか?

Septeni America 荻田様(以下、荻田):直近ではスタンダードな攻め方と、飛び道具的な攻め方がMIXし始めてるなと感じますね。以前まではスタンダードな攻め方で、FacebookやTwitterでバナーを用意してUA(ユーザー獲得)の最大化をやっていましたが、今は初めて聞く攻め方も増えました。そのため、色々な方々を巻き込まないと話が進まないということもあって、様々なパートナーさんとご一緒させていただく機会が増えたかなと感じますね。あとは、全体的にサポートしてほしいという企業さんが多いですね。

大坪:なるほど。二宮さんは広告媒体の視点で見た時に、何かありますか?

FAN Communications 二宮:ここ1年くらいで言うとnendでも、売上上位には中国のお客様がすごく増えてきています。クリエイティブも、日本にローカライズしないようなものが多かったのですが、徐々に日本に合うクリエイティブが増えてきているように感じますね。弊社にも「イベントやりたい」とか「CMやりたい」とか、とにかく何でもやってほしいという依頼が多くなってきていますね。積極的にどんどん仕掛けてくるなという印象があります。

「パートナー」として付き合うために

豊野:中国企業は莫大な予算をとりあえず一気に使うという感じではなくて、ちゃんと媒体を選んで無駄遣いしないようにしっかりプロモーションをしています。ただ、スケールしにくいKPIになっているというのは感じますね。KPIががちがちで、それ以上CPAが高くなったらもうやらないというように見切りをつけるのも早いです。ブランディングという思想はあまりなく、数字数字という感じのイメージがあります。

松尾:去年、チャイナジョイでとある中国企業のマーケティングトップの方とお話したのですが、やはり数字にはとても厳しくて弊社がやっていることのセオリーなどをお話しても、「で、それは結局どのくらいスケールするの?」などと、基本的には数字の話ありきでした。数字をものすごく細かく見ている方という認識で付き合っていかないといけないですね。

荻野:マーケのトップの方ってCMOの方が出てくるケース多いですよね。

豊野:この間、ある中国企業のトップの方が打ち合わせに来られたので、概念的な日本市場の話とかをするのかなと思っていたのですが、ひとつひとつのメニューの細かいターゲティングなどを聞かれました。良くも悪くも日本のゲーム会社のトップの方ってそんなに細かいところまで見てないじゃないですか。そこは結構ギャップがあるなと感じましたね。

大坪:CMOが自ら細かい数字を見たら誰も反論できないですね。そういった方々と付き合う時は日本側でも準備しておかないといけないですね。
逆にもうちょっとこうやったらうまくいくのになというようなアドバイスは何かありますか?例えば日本市場では代理店のしくみが独特な点だと思いますが。

松尾:まず、代理店さんは荻野さんがいるSepteni Americaさんに相談するのが良いのじゃないかなと思いますけども(笑)。計測環境はAppsFlyerさんに整えてもらうのが一番良くてね。もちろん、フリークアウトとnendもやりましょうね(笑)

一同:(笑)

松尾:真面目に答えると、僕は採用とか教育に携わっていたり、色々な方とお話もするのですが、代理店の方の力量が薄まってきているのは間違いないと思っています。
代理店さんと広告主がパートナーとして、ちゃんと担当者の方を育てていく、教育を一緒にやっていくという考え方を持っていないと、リソース面もそうですし、そもそもマインドも合わないので成果が出ないというのがあったりしますね。広告主と広告代理店がそれぞれ同じマインド、同じKPI、同じ目標を持ったうえで、一緒に人材も育てていく。それにより私達も育てられるという認識でちゃんとやっていくというのが大事だと思います。実際に、私と荻田さんも広告主の方に育てていただいた経験が多いですね。

大坪:win-winのパートナーシップを作っていくことが大事ということですよね。

豊野:一緒に戦略を考えていくとか、一緒にレベル感を上げていかないといけないというのもあると思うのですが、もう少し選択と集中をした方が良いなと思うところもあります。中国企業ってとりあえずたくさんの代理店やパートナーとお付き合いするんですよね。
もう少しユーザーや市場のことなどをちゃんと見るべきで、日本市場で信頼のおける代理店やパートナーと戦略パートナー的に組んで、一緒に日本市場を成功させようというスタイルが必要かなって最近は感じますね。

大坪:二宮さんは何かありますか?

二宮:パートナーっていう考え方は日本の素晴らしいところだなと思っていて、中国の企業さんもやるべきだなと思います。松尾さんがさっきおっしゃっていたように、媒体社も代理店もクライアントさんもすべて同じ指標、同じKPIでしっかりと数字を追っていくのが大事だというのは、日本だけじゃないですけどね。ただ、すごくフラウドが多くなってきたり、効果測定の仕方によってKPIが大きく変わってきたり、それによってクライアントさんが損をしたり…そういった現状についてはAppsFlyerさんも力を入れてらっしゃる部分だと思いますし、国内だと代理店さんが一番知ってらっしゃったりもすると思うので、上手くパートナーシップを組めれば良いんじゃないかなと思っています。

大坪:ありがとうございます。

以上、セッションの内容から一部抜粋してご紹介しました!

まとめ

今回のパネルディスカッションをまとめると、以下のようになります。

  • 中国企業の海外進出が著しい
  • 日本進出のための良きパートナーが求められている
  • 広告主、代理店、媒体社でwin-win-winの関係となるために、パートナーという認識をもち、お互いにレベルアップしていく必要がある

プロモーションを取り巻く様々な視点から、日本市場の攻め方について聞くことができました。日本市場への進出を考えている海外の企業様だけでなく、海外進出を考えている日本の企業様にとってもためになるお話だったのではないでしょうか。

AppsFlyerについて

イスラエル発のAppsFlyerは、世界中のトップ企業が活用するアトリビューションツール(広告効果トラッキングツール)を提供し、モバイルアトリビューションをリード。モバイルアプリの広告効果測定および分析プラットフォームを通して、世界中のアプリ開発者がより優れた意思決定ができることを目指している。
nendとは日本での事業展開当初より連携し、ビュースルーコンバージョンの計測も可能なため効率的かつ透明性の高い効果分析や広告運用を実現している。

 

今後もnendが参加するイベントレポートを発信していきますので、お楽しみに!

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