ノウハウ

不正広告のリスク、対策知っていますか?
~メディアのブランドセーフティ~

現在、web広告の市場は約1兆7,000億円まで拡大しています。今後も引き続き成長が見込まれる市場であることから、不正やトラブルが増えているというのも事実です。
今回はそんなweb広告市場において、メディア様が安心して広告マネタイズを続けるために避けては通れない「不正広告」についてご紹介します。

web広告を取り巻く現状

2つの報道事例から

皆さんは、これらの番組やニュースをご覧になりましたか?

 

・2019/1/22放送 『追跡!“フェイク”ネット広告の闇』 
(NHK「クローズアップ現代」webサイト

・2019/2/21 『情報番組の画像、広告に流用容疑 通販会社員を逮捕』
(朝日新聞  2019年02月21日 東京 夕刊 社会面、webサイト

 

1つ目は、商品の宣伝のために芸能人の写真やテレビ番組の画像などを無断で加工し、あたかもその芸能人やテレビ番組に宣伝、特集されたかのように見せる「フェイク広告」について報じています。実際にその広告を見て商品を購入した方は解約できずにとても不安な思いをされたそうです。
番組内で驚くべき事実として報じているのは、そうしたフェイク広告を掲載していたのが大手の新聞サイトなどだったということです。名指しで取り上げられた新聞社側はフェイク広告を掲載していたことは認識しておらず、今後対応をしていきたいと説明しています。

2つ目は、テレビ番組のキャプチャ画像や厚生労働省のシンボルマークを無断でサプリメントの広告やwebサイトに使用し、著作権侵害の容疑で販売業者が逮捕されたニュースです。
こちらもまるでテレビや国が推奨しているかのように偽装をし、商品を宣伝したというものです。逮捕者が出たこのニュースは大きな注目を集めました。

このように、現代では不正な広告や業者が増加していると同時に、そうした不正がメディアなどで取り上げられることも多くなってきました。

メディア様の声

今回、nendをご利用いただいているメディア様に不正広告についてのアンケートを実施しました。

不正広告についてのアンケート
  • ユーザーさんにとって誤った情報を伝達した責任はメディアにもあるが、クリエイティブを全て事前に審査することは量的に難しく、事業者や広告代理店・広告主側での制御ができないと根本的な解決が難しいため、非常に難儀である。
  • ユーザーさんからクレームがくることも想定されるため、掲載することは絶対に避けたい
  • メディアのイメージ毀損につながるため非常に迷惑。

アンケートから、フェイク広告の存在は広く認識されており、ブランド毀損につながるという理由から問題視されていることもわかります。
しかし、リソースなどの事情から対策は容易ではなく、困っているメディア様が多いようです。

不正広告によるメディアリスク

では、こうした広告は具体的にどのような影響があるのでしょうか。

まず第一に、不正広告を配信している悪徳業者によって、あなたのwebサイトやアプリのユーザーさんを深刻なトラブルに巻き込んでしまう危険性があります。一部のユーザーさんを失うことで顧客離れにつながることはもちろん、マスメディアやSNSなどを通してブランドイメージを大きく棄損してしまう可能性もはらんでいるのです。

そうなると多くのユーザーさんから「不正な広告を掲載するメディア」と認識されてしまい、メディアの情報や運営会社そのものにまで不信感を抱かれてしまうかもしれません。
また、せっかく開発工数をかけて実装した広告配信サービスが、不正広告を流すサービスだと判明した場合、その工数がまったくの無駄になってしまうということも考えられます。

そのような悲しいことを引き起こさないためにも、広告収益だけでなく広告の内容にも意識を向けることが重要になってきています。

不正広告を掲載しないための対策

不正広告を防ぐには

ここまで、不正広告のリスクをお伝えしてきました。
そうした広告を取り扱っている業者が存在することは事実ですが、すべてがそうではありません。安全にマネタイズを続けるために、nendから3つの方法をご紹介します。

まず1つ目は、定期的な実機での広告チェックです。
これは、実際にユーザーさんと同じようにスマートフォンなどの端末で広告をチェックする方法です。表示されているクリエイティブの見た目だけでなく、どんな商材なのかや、可能であれば遷移先のランディングページは問題がないかまで確認できるとより安心です。

2つ目は、レギュレーションを明確に定めて広告配信事業社に相談するという方法です。レギュレーション内で掲載可能な広告の認識が異なっている可能性もあるのでしっかりと具体的にすり合わせたり、こういう広告を掲載してほしいという意向を詳細に伝えたりすることも効果的です。

3つ目は、ツールの活用です。最近ではメディア様のブランドセーフティを守るツールやネットワークに搭載された機能も少しずつ出てきています。
自社でのチェックと合わせてそうしたツールを活用することで、より守備を強固なものにできます。選択肢はまだあまり多くないというのが現状ですが、そのようなツールや機能をはじめとした、メディア様向けのブランドセーフティに関する情報収集は頻繁に行いましょう。

あなたのwebサイトやアプリに掲載される広告が、ブランドイメージを損ねたり、ユーザーさんの不利益につながったりしないよう、事前にしっかりと防ぎましょう。

nendでの対策

nendでも不正広告の対策を行っています。
不正の方法は年々進化しているので、対策も常にブラッシュアップしていく必要がありますが、今回はnendで実施していることを少しご紹介いたします。

①広告主審査
nendでは、まず広告主企業単位での審査を行っています。
弊社で定めた契約ポリシーに則り、契約自体が可能かどうかをnendとは別の専門部署にて厳しく審査します。法令違反や公序良俗違反など第三者に被害を及ぼす可能性がある企業はもちろん、サービス内容によっても不審な点がある場合は契約の時点で不承認となります。
審査の基準はジャンルごとに細かく定められており、企業や商材など隈なくチェックを行っています。

②広告審査
そして契約審査を通った広告主様から広告が入稿されると、今度はnendの専属チームがしっかりと審査を行います。必ず広告ひとつひとつを人の目でチェックして、nendの広告として承認するかどうかを厳正に判断します。

nendの広告承認フロー

今回は、広告審査チームでチームリーダーを務めるSさんに審査の内容や苦労する点など生の声を聞いてみました!

 

Q.どのように審査作業を行っていますか?
A.1日に多い時だと1人数百本の審査を行います。
自分の担当カテゴリの広告を迅速かつ慎重にチェックしていきます。

Q.どのような所に着目して審査していますか?
A.広告画像や動画の素材、テキストをnendの基準に照らし合わせて確認します。
それだけではなく、広告を計測するためのURLやクリック後の遷移先のURLに不備がないか、ランディングページの内容に問題はないかも見ています。動画広告の場合には音声、エンドカードと呼ばれる最後に表示される画像、コールトゥアクションなどもじっくり審査しています。

Q.工夫していることはありますか?
A. 広告案件はカテゴリ別で担当を割り振り、毎月ローテーションしています。スムーズに審査作業を進めることと、カテゴリで知見が偏ってしまうのを防ぐことが目的です。審査済みの広告に関しては、個々で審査判断の偏りがでないようにするためや、今後の審査に役立てるためにチーム全体で都度共有するようにしています。
あとは、審査時間の短縮や審査精度の向上のためにチーム内でもアイディアを出し合っています。例えばURL不備のチェックには、チームのメンバーが考案したツールを活用して劇的に審査スピードがアップしたんですよ。

Q.苦労する時はどんな時ですか?またどのように対応していますか?
A.判断に迷うような広告が入稿された時は審査時間もかかるので大変です。
例えば「有利誤認」にあたるような、事実や根拠に基づかない表記には気を付けています。チームで判断が難しい場合には、上長や法務課、審査課などの別部署とも連携して、たとえ時間がかかっても広告ひとつひとつを厳正に判断しています。

Q.どういった想いで審査作業を行っていますか?
A.私たちが承認した広告が、メディア様のwebサイトやアプリに掲載されることになるのでとても慎重に行っています。nendは安心なサービスであるというイメージを守るため、厳しく審査しないといけないと思っています。

 

nendでの広告審査フローの様子が、ちょっぴり伝わりましたでしょうか?
このように、nendでは経験豊富なメンバーが入念に審査を行ったのち、メディア様に広告をお届けしています。

③ブロック機能
また、nendではメディア様向けに「ブロック機能」をご用意しています。
掲載したくないジャンルの広告をカテゴリ、広告クリエイティブ、ドメインごとで掲載ブロックをすることができます。管理画面上でどんな広告が掲載されるのかを確認し、設定することが可能ですので、安心して広告掲載をしていただけます。

広告カテゴリブロック機能の設定画面

 

以上、nendでの対策を一部ご紹介いたしました。
nendは不正広告を厳しく取り締まり、レギュレーションとマネタイズを両立できるようなサービスをこれからも目指してまいります。

さいごに

いかがでしたでしょうか。
web広告は今後ますます規模が大きくなっていくと言われています。
そんな中でメディア様にとってもユーザーさんにとっても安心かつ本当に価値のある広告をご提供すべく、nendはさらに尽力していきます!
皆さんのwebサイトやアプリでも、どんな広告がよく表示されているのか、使っている広告配信サービスの広告審査のフロー・基準はどうか、ぜひ改めてチェックしてみてくださいね。

まずは検討してみませんか。

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皆さんのアプリ/サイトでの適切な掲載箇所・方法をいつでもご提案させていただきます。
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