イベント

2019/05/21

Next Marketing Summit 2019セッションレポート 「凄腕マーケ軍団アプリボットに聞く!ユーザーに寄り添うマーケティング秘訣とは」

開催日 2019年4月16日(火) 12:00~19:00
場所 ベルサール新宿グランド
〒160-0023 東京都新宿区西新宿8-17-1
住友不動産新宿グランドタワー 1F
イベント内容 ・業界のトレンドや各企業による取り組みなどに関するセッション
・広告代理店、広告メディア、ツール事業者などの紹介ブース
・業界・参加者のビジネス発展を目的としたアフターパーティー

Next Marketing Summit 2019に登壇しました!

「凄腕マーケ軍団アプリボットに聞く!ユーザーに寄り添うマーケティング秘訣とは」

先日行われたNext Marketing Summit 2019に、弊社取締役 二宮が登壇いたしました。
「凄腕マーケ軍団アプリボットに聞く!ユーザーに寄り添うマーケティング秘訣とは」と題したパネルディスカッションの中で二宮がモデレーターを務め、adjust株式会社 カントリーマネージャー 佐々 直紀様、株式会社アプリボット マーケティングソリューション室室長 三浦 慶介様にお話を伺いました。

このレポートでは、当日の様子をたっぷりお伝えいたします!

アプリマーケティング10年の歴史で変わったこと

まずは、アプリマーケティングの歴史を広告主、計測ツール、広告媒体の3軸から紐解いていきました。

ファンコミュニケーションズ 二宮(以下、二宮):変遷を見て、それぞれの視点から感じることはありますか?

アプリボット 三浦様(以下、三浦):2012~2017年の間に、アプリがマーケティングしないと生き残れないものに変わっていった、という印象があります。もちろん元々マーケティングは必要でしたが、特に2017年あたりから広告がどんどん複雑化していきました。広告効果計測が複雑化し、かつアドフラウドが出てきたのでユーザー獲得の経路も手法も、計測の仕方も含めて、全てが大きく変わってきたなという印象があります。

二宮:そうですね。媒体軸ではプラットフォーマー・SNS全盛の時代です。大きく変わったのは広告フォーマットが静止画メインだったのが動画メインになったところや、媒体の運用が自動化に進んでいるところですね。広告主さんもメディア系アプリの企業さんが増えてきたりと変化を感じています。

Adjust 佐々様(以下、佐々):海外と日本を比べると、マーケティングの仕方としては日本の広告主さんの場合は、主要媒体から押さえる傾向がありますね。海外では手広くやって良いものを残す、といった感じです。

二宮:なるほど。去年くらいから日本でもアドフラウドというのが社会問題になっていますが、今どんな不正が起こっているのでしょうか。

佐々:大きく2つに分けるとインストール自体をなりすます手法とアトリビューションを奪い取る手法があります。

三浦:弊社でも数千万円単位で被害が出たことがあります。個人的な感覚ですが、何もしないでいると広告費の2割はアドフラウドと考えた方が良いのではと思っています。Adjustさんのようなツールが入っていないと、最近はアプリマーケティングをやりたくないなと感じますね。

二宮:不正かどうかがわからないまま、仮説検証していくリスクは高いということですか?

三浦:非常に高いですね。そもそも配信面が見られない時点でデータがたまらないので、基本的にはマーケティングが進化しないリスクがあります。それから、大事な時間が「アドフラウドかそうじゃないか」という議論に使われてしまうというリスクがあります。

二宮:Adjustさんではアドフラウドの防止のためにどんなことを行っていますか?

佐々:Adjustにはできるだけ正しいデータを届けるというミッションがあります。アドフラウド対策のためにドイツ本社に専門のチームを置いていますし、正規のインストール件数のみ課金対象としています。トライアルでは、どこのネットワークからどんな不正がどのくらい出ているかがわかるのですが、結果としてコスト削減につながり、データも正確になるという理由で導入して頂くことが多いです。

アプリボット社に色々きいてみる!

「ユーザーに寄り添う」ためのデータ活用

アプリボット社のマーケティングコンセプトは「ユーザーに寄り添う」。数字のみで判断してしまいがちなデジタルマーケティングにおいて、今一度ユーザーのインサイトにしっかり目を向けるためにこのコンセプトにしたそうです。そんなアプリボットさんではどのようにマーケティングを行っているのでしょうか。

 

二宮:ユーザーの動向を知るために行っていることを教えて頂けますか?

三浦:データはマーケティングの根幹だと思っているので、ゲーム内のデータもそうですし、Adjustさんなどのツール側のデータも含めて、いつでも見たいものが見れる環境を作るのがスタートラインだと思っています。データがなければマーケティングは出来ないです。

二宮:なるほど。それによってもちろん効率化は大前提としてあると思うのですが、それ以外で良かったことはありますか?

三浦:データの準備に時間を取られないので、ユーザーさんのために何をするか、クリエイティブをどうするかという、より大事な方に時間を使えるようになったことが一番大きいですね。あとは不注意や引継ぎミスなどによるヒューマンエラーがなくなるので、それによって生じるやりとりも省くことができます。そういうやりとりが無くなると、代理店や媒体の担当者の方と「いかにこのタイトルを伸ばすか」という所だけに注力できるので、風通しが良くなり、本質的なワンチームが作りやすくなります。

佐々:AdjustでもDMPさんとのテクノロジーパートナーとしての連携など、お客様の要望があればどんどん対応するパートナーを増やしていき、よりやりやすい環境を作っていきます。これも、Adjustのミッションです。

アドネットワークの配信結果からマーケティングの方針を決定

二宮:海外のサービス、大手SNSプラットフォーマーのサービスの勢いが強い現状ですが、国内のアドネットワークはまだ使えるのかどうかをストレートに聞いてみたいのですが…

三浦:実は、うちの出稿媒体ラインナップで言うとnendさんは主力なんですね。例えば、リリースから4か月目でテレビCMも打っていないようなタイトルでも月5000万円くらいのボリュームが出ました。そんなに効果が出ると思っていない会社さんもあると思うんですけど、まだ使えるどころか主力媒体として出稿させて頂いています。

二宮:よかったです。こういうネットワークに配信する際、マーケティングの仮説の観点から具体的にどういうことをやっているのか教えて頂けますか。

三浦:一番よくやっているのは配信面をとにかく見るということですね。例えば、このタイトルではゲーム攻略メディアの面が良いとか、またそのユーザーはLTVが高いのかどうかとか。あと、配信面ごとに効果の良いクリエイティブの傾向が相当違ってきます。そこから、ユーザーがどういった視聴態度でいるか、どういう要素があれば「広告をタップしたい」、「ゲームを始めたい」と思うのかとか‥いろんな要素があるんですけど、そういった配信面とクリエイティブの仮説からユーザーのインサイトを想像して、マーケティングの方針そのものをアドネットワークから決めるくらいの使い方をしています。

二宮:では、配信面ごとのimpやCTR、CVR、そのあとの課金まで見て仮説を立てていくということをやってらっしゃるんですね。

三浦:そうですね。面白かった例は、課金ユーザーのリターゲティング配信です。配信してみると、想定外の配信面で効果が良いみたいな発見があります。そうすると、これはもしかするとターゲティングを大きく変えればタイトルの拡大余地がまだあるんじゃないかというのが見えてきます。
なので、去年『神式一閃 カムライトライブ』も広告運用を見直した結果、出稿額が前月比で2.5倍くらい伸びました。たしか、そのうちの半分くらいがnendさんへの出稿だったと思います。配信面とクリエイティブから仮説を深掘りして、突破口が見えたところに集中特化した結果、ボリュームが2~3倍、ROASは1.5~2倍くらいまで伸びました。

二宮:伸びましたよね!ちなみにネットワークで使ったクリエイティブがテレビCMを打つ際の参考にもなったなんてお話もありますが、プロモーションは一連の流れでやられているのですか?

三浦:そうですね。ユーザーに寄り添うマーケティングというのはそこかなと思っています。自社のユーザーさんはこういう配信面を見ていて、こういう広告、テレビCMを見たらどう思うか、この時間帯にCMを流すのは適切なのかとかそういったことを考えます。そこが分断されてしまうと効率が落ちてしまいます。

 

以上、セッションから一部抜粋してご紹介いたしました!

最後には、データ活用の状況や課題を同じテーブルになった方どうしでお話する時間も設けさせていただきました。参加者の方々は、データをしっかり活用できているのかということについて、改めて自社の状況を見直しつつ情報共有をして楽しくお話されていました。

 

セッションの内容は株式会社ネクストマーケティング様のサイトより抜粋させていただいています。
内容の詳細は、こちらよりご覧ください。

まとめ

今回のパネルディスカッションの内容をまとめると以下の3点となります。

  • ユーザーに寄り添う
  • 結果だけでなくプロセスも重要である
  • データの裏側まで仮説検証する

アプリボット様はこれらをもとにマーケティングをしていることが、「凄腕」といわれる所以なのではないでしょうか。

またAdjust様では様々な機能提供や他社との連携にて、データをしっかり活用できる環境を作られていますし、nendも一緒に課題解決すべく、機能・体制ともに強化しています!

 

ぜひ、みなさんも今回の内容を参考にデータの裏側までしっかり見て仮説検証してみてくださいね!ご不明点などございましたら、nendまでお気軽にお問い合わせください。
今後もnendが参加するイベントレポートをどんどん発信していきますので、お楽しみに!

 

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